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コンドーム

コンドーム

コンドームは、ゴム(ラテックス)やポリウレタンの薄膜でできた避妊具である。

性交時、勃起した陰茎に被せ膣内で射精しても精液を中に溜め膣内に流れ出さないようにすることで性感染症の予防や避妊の目的で使用される。「ゴム」、「スキン」、「フレンチレター」などの俗称・隠語がある。
男性器にかぶせて使用する、使い捨て型の避妊用具である。先端部は精液を溜めるための小さな袋状突起を有するものが多く、装着したまま膣内で射精しても精液が膣内に流れ出ないようになっている。またコンドームは粘膜の接触も遮断するため、避妊だけでなくクラミジアなどの性感染症の予防にも一定の効果がある。
本品を使用した避妊は、経口避妊薬、子宮内避妊用具(IUD)とともに現代の避妊方法として最も普及している方法である。前者の避妊法と比べ入手が容易であることや取り扱いが簡便である一方、避妊率は最も高い指標でも年間95%に留まる。香港・日本・ギリシア・ウルグアイ・アイルランドでは、避妊法として使用されている割合が最大である。世界全体の出荷数は年間約58億個である。
販売は5個入りや1ダース製品が主流で、1個あたり0.15 – 0.9ユーロ程度で市販されている。
コンドームの語源は、医師・コンドームの名から来ているとする説と、フランスの地名・コンドンにあるとする説があるが、そのような医師が実在したかどうかは不明である。
コンドームは、装着することによって性的快感を損なわないよう、非常に薄くかつ丈夫に作られており(約0.01 – 0.1mm前後)、表面にはゼリー状の潤滑剤が塗布されている。女性が快感をさらに得られるよう、表面に凹凸状の加工がされているものや冷感・温感剤を塗布したもの、ゴム臭を抑えるための香り付けをしたものもある。
また、ラテックスゴムに対するアレルギーや特有のゴム臭を避けるために、ポリウレタン製コンドームも開発された。ポリウレタン製コンドームは、ゴム製のものと比較すると熱伝導に優れ、相手の体温が感じられる利点があり、また0.02mmと非常に薄いにもかかわらず丈夫である。コンドームの色は半透明、水色、ピンク色、蛍光色、黒色などカラフルな色が多数揃っており、好みで選ぶことが出来る。また勃起時のペニスの直径によって異なるサイズをラインナップしているメーカーもあり、S(直径31mm)。からLL(同44mm)まで各人のペニスのサイズに合わせて選べる。
普及している避妊の手段であり、正しい使用法で用いれば妊娠する確率を大きく低減できる。精子は射精時の精液だけでなく前段階で分泌されるカウパー腺液中にも僅かに存在する場合があるため、射精直前ではなく女性器への挿入前に装着する必要がある。
妊婦と性交する場合、陰茎をそのまま膣に挿入し射精しても、新たな妊娠の可能性は低い。ただ、精子には子宮を収縮させる成分・プロスタグランディンがあるため、妊娠後期の場合、胎児にリスクが及ぶ恐れがあるほか、わずかでも妊娠の可能性があるので、性交時にはコンドームを装着して行うのが望ましい。
コンドームによる避妊は、男性の尿道経由での性感染症や、精液・血液の膣内接触による性感染症の予防に有効である。ただし毛じらみなど、保護対象外部分の接触によるものには効果がない。
欧米での性教育ではこの点に重点が置かれている。特にエイズ(ヒト免疫不全ウイルス感染症、HIV感染症)について多くの疫学調査が実施されており、これらの結果から世界保健機関(WHO)は2000年にコンドームの使用によってHIV感染リスクを85%減らすことが可能だとの試算を報告している。コンドーム使用によって完全に感染防止ができるわけではないが、HIVには有効なワクチンが存在しないことや、抗HIV治療に掛かるコストとの兼ね合い、また他のウイルスに対するワクチンの場合の予防効果の実績などと比較してもコンドームによるHIV感染予防の持つ効果は大きいものだという判断から、WHOはエイズ対策の一環としてコンドームの使用推進キャンペーンを行っている。
性感染症の予防効果については、疫学調査の方法や対象集団の選択などに議論がある。また製造、管理が不十分な一部の新品のコンドームにHIVを通す小さな穴が無数に確認され、WHO(世界保健機関)も、コンドームだけで完全にHIV感染を予防できるとは考えていない。その為、どのメーカーにも「コンドームでエイズや性感染症は完全に防げない」と明記するように呼びかけている。
陰茎が十分勃起していない状態ではうまく装着できない。コンドームを裏返しにすると装着できない。装着時に陰毛を挟み込まないようにする。挟み込んだまま使用すると、陰毛が引っ張られ痛みを伴う。
女性の膣内に装着する女性用コンドームは、女性の外陰部と膣壁を覆い、精液の侵入を防ぐ。女性が主体的に利用できる避妊法として注目されたが、装着がやや難しいことや装着時の外観の問題、膣内で胴部がしわになって密着感がなく、違和感を覚えること、男性器に装着するコンドームと比較して割高であることなどの問題点があり、男性用コンドームと比べてあまり普及していない。
日本では、不二ラテックスが女性用コンドームを輸入・販売している。大鵬薬品も「マイフェミィ」の商品名で発売していたが、2004年4月30日に販売中止となった。
なお、女性用コンドームと男性用コンドームの同時併用は推奨されない。これは、男性用コンドームの二枚重ねが、ゴム同士の摩擦による破損や位置のずれを起こしやすいのと同じ理由によるものである。
コンドームの起源は、紀元前3000年頃の初期エジプト王朝にあると言われており、ブタやヤギの盲腸や膀胱を利用して作られていた。同種の動物内臓を用いた男性生殖器に装着する物品は世界各地で利用され、魚の浮き袋を利用した物も伝えられている。
1564年、イタリアの解剖学者・ファロピウスが、性病予防の観点から、リネン鞘と呼ばれる陰茎サックを開発したが、実用性は疑問視されていた。
なお、今日のコンドームの原型となったのはチャールズ2世の殿医ドクター・コンドーム(人名)が1671年に牛の腸膜を利用して作った物であるとされている。なお、読みについては”コンドン”と発音する場合もある。これはチャールズ2世が無類の好色で非嫡出子だけでも14名の子をもうけ、王位継承の混乱を避けるための措置だったと言われている。しかしドクター・コンドームという人物が実在した証拠はなく、またコンドームはチャールズ2世が王位につく100年以上前から使われていたようである。
ゴム製のものは1844年にゴム精製技術が改良されてから後のことだと言われているが、この辺りの事情ははっきりしていない。
日本では江戸時代に導入されており、その後1909年にゴム製の第1号が誕生した。ただし当時はまだ正しい使用法が知られておらず、使用後裏返して再使用したという話も多く伝わっている。当時の有名な日本製コンドームとしては「ハート美人」「敷島サック」、そして日本軍用の「突撃一番」「鉄兜」などがある。
第一次世界大戦では兵士と慰安婦との性交により性病が蔓延したため、参戦した各国の軍隊が支給品にコンドームを加えるようになり、広く普及する事となった。
現代のシームレスタイプのラテックスコンドームは、ポーランドで発明された。発明家で実業家のポーランド人ユリウス・フロムが新製法を確立、1916年に特許を取得し、1922年に大量生産を開始、新工場がドイツ、ポーランド、オランダ、デンマークなどに建てられ、「フロムス・アクト」の商品名でヨーロッパ各国で販売され大成功をおさめた。このためドイツでは「フロムス」がコンドームの代名詞となっている。しかし工場のほとんどは1938年にナチス・ドイツの脅迫によって二束三文の代価で乗っ取られ、ヘルマン・ゲーリングの代母の一家の手に渡った。戦後、「フロムス」のコンドームは「マパ」と商品名を変え、現在でも販売されている。
今日では性病予防の観点から世界的にも使用が推奨されている。
現在では多くのコンドームが天然ゴムを基剤としているほか、ポリウレタン製など、非ゴム製のコンドームも製品化されている。世界市場占有率第2位のメーカー工場では、年間約5億個(1日あたり約140万個)を製造しているという。マレーシアから輸入した原料ラテックスをも検査し合格したものだけを使用するとしている。検査では、小さな穴が開いていないか全数を電気導通方式で検査し、不良品を出荷させないようにしている。一方、同じような厳格な検査を謳っていた別の有名メーカーでは1998年、行政当局による抜き打ち検査で不良品が含まれていたことが判明し、出荷済みの約5,000万個を自主回収すると発表したことがあった。
前述のように天然ゴムが原料であるため、ラテックスアレルギーを持つ人はポリウレタン製コンドームを使用すべきである。また、油性のローション等を使用すると腐食し、行為中に破れる可能性がある。2枚重ねて使用することも見受けられるが、ゴム同士の摩擦によって破損する可能性が高まるため、避けるべきである。
欧州、日本、米国、中国などのメーカーで大多数を占める。それ以外の国・地域にもメーカーがあるが、低品質に留まることが多い。各国市場ごとに占有率が異なるが、全世界では英国・デュレックス(世界市場占有率26%)、日本・オカモト(同20%)の2強となっている。
日本では薬店・薬局(調剤専門の薬局を除く)など、医薬品関係の販路を中心に、店前の自動販売機やコンビニエンスストア、スーパーマーケット、100円ショップ、アダルトグッズ販売店などで販売されているほか、輸出もされている。イギリス、ドイツ、中華人民共和国など、公衆トイレに自動販売機が設置されている国々もある。インターネットのショッピングサイトでも販売されている。
中学校や高等学校の「性教育」の一環で、生徒に無料配布する例もある。ブラジルでは公立中学校に無料配布機が設置されており、これにより「望まない妊娠が半減」したとの調査結果を保健省が発表している。これについては「(若年層或いは性知識の乏しい者による)望まない妊娠を防げる」とする反面、「若年層の性交(婚前交渉)を促進している」などとの反対意見もあり、社会的合意形成までには至ってない。
2008年、ブラジル政府は“世界最大の公共パーティ”と呼ばれるリオデジャネイロのカーニバル期間中、1950万個ものコンドームを無料配布した。名目は性感染症防止と避妊の両面である。オリンピック選手村では1992年バルセロナ大会から、公式スポンサーが選手向けにコンドームを配布しており、2012年ロンドン大会では史上最多の15万個を配布するも、“品薄”と報じられた。オリンピック選手と性の問題は、度々報道で取り上げられる。
カトリック教会の総本山であるローマ教皇庁は、「禁欲とリズム法」以外の避妊を認めていない。したがって同教会国家であるバチカン市国は、世界で唯一コンドームを認めていない国家となっている。1994年のカイロ会議では、性病防止のための使用にすら反対した。ただ、当時のローマ教皇ベネディクトゥス16世は2010年、後天性免疫不全症候群など「倫理上の解決手段として」と条件付きながら使用正当化の見解を示した。一方でこれは例外的な状況における限定的措置であり、教会の方針転換ではないとして、同国広報局が声明を発表している。
日本の「長崎県少年保護育成条例」には、1978年(昭和53年)の改定以降「自動販売機により避妊用品を販売することを業とする者は…(略)…知事に届け出なければならない」(第8条)、「避妊用品を少年に販売し、または贈与しないように努めるものとする」(第9条第2項)、「常時監視できる屋内に設置し、かつ、屋外から購入できないような措置をとらなければならない」(第10条第3項)などと、コンドーム販売規制項目(努力義務)があり、規制を撤廃する・しないで、2005年(平成17年)から、この条例を所管する長崎県庁の子供みらい課の審議会では『小田原評定』が続いていたが、これらの項目は、望まない妊娠を防ぐ目的から、2011年(平成23年)6月1日の改正で全面撤廃された。
ただし、販売規制されていた当時の長崎県で、長崎県だけコンドームの売れ行きが悪いというデータは何処にもなく「当局による指導も無かったし、そんな規制は初めて聞いたし、ましてや顧客に対してそんなこと聞けない」と大手ドラッグストア店が証言しており、長崎県庁の医療政策課では、高校生にエイズ感染予防を啓蒙する活動を行ったところ、コンドームを使う生徒が7~9%も増加したという調査結果を、2003年(平成15年)に誇らしく発表しており、条例の販売・贈与規制は、事実上有名無実化していた。

出血

出血

出血(しゅっけつ、英語全般: bleeding、米国での専門用語: hemorrhage、英国での専門用語: haemorrhage)とは、血液が血管外に流出すること。

血液の全成分がそのまま血管外に出ること。
出血とは、血液が血管外に流出することであり、より厳密に言うと、血液の全成分が血管から出ることである。文献によっては「赤血球が血管外に出ること」としているものもある。これは、通常でも血管壁からは血漿や白血球は出入りしているため、これらの成分のみが血管から出入りする通常の場合は出血とは呼ばない、ということを(暗に)言おうとしているのである。
成立機序による分類として、血管の破綻による破綻性出血と、血管壁からの漏出による漏出性出血がある。
また血液が体外に出るものを外出血、組織内や体腔内に出るものを内出血と呼ぶ。
出血部位による分類としては、胃や食道からのそれは吐血、肺のそれは喀血、鼻では鼻出血と呼び、そのほかに血尿、血便がある。ほかにも動脈性出血、静脈性出血、毛細血管性出血なども。
急激な多量の出血では、血圧が急激に低下し、ショック状態に陥り死亡することがある(乏血性ショック)。標準体重の成人の概算では血液総量の1/2 、およそ1.5リットル以上を出血で失えば失血死を起こすとされている。

ママ

ママ

ママ (mama) は、日本語、中国語、スペイン語、ロシア語、ドイツ語、ヒスパニック文化の影響が強い一部地域のアメリカの英語、などの言語で母親を指す言葉である。

父親を意味する「パパ」のp音とともにm音は赤子が最初に発する音であることから、母親の意味がつけられた。
英語ではこの表現はあまり用いられないが、アメリカ南部など一部地域で使われている。。
日本語でママは幼児語だが、他言語で母親は主として「マーマ」やスペイン語で「ママー」と発音し、ポルトガル語は乳首の意味がある。中国語は「媽媽」(繁体字)と記して媽家庭内の一般会話で用いられ、公式の場は「母親」(繁体字)と記してムーチンと発音する。
媽媽の語源はモンゴル語や満州語に由来し、朝鮮にもたらされると身分の高い女性の称号となり、天然痘やコレラといった「貴人の女性のように恐ろしい」疫病の別名となった。
グルジア語(参照)やアボリジニの(参照) などで、ママは父親を指す。
英語の「Mama」「Little mama」「Pretty mama」はアメリカ南部の方言で、「(そこの)彼女」と呼びかけにも用いる。
日本のスナックバー、ラウンジ、クラブなど主にアルコール類を提供する接待飲食店で、女性の店主や支配人に対して客や従業員が用いる名称で、マダムとも称する。

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